アマゾンが展開しているレジなしコンビニエンスストア「アマゾンゴー(Amazon Go)」は、人工知能(AI)やコンピューターヴィジョンを駆使することで、レジ精算なしで食品などを購入できる(写真:後藤文俊)
アマゾンが展開しているレジなしコンビニエンスストア「アマゾンゴー(Amazon Go)」は、人工知能(AI)やコンピューターヴィジョンを駆使することで、レジ精算なしで食品などを購入できる(写真:後藤文俊)

 米アマゾン・ドット・コムは2023年3月3日、レジなしコンビニエンスストア「アマゾンゴー(Amazon Go)」の8店舗を閉鎖すると正式に発表しました。1カ月ほど前の2月初めにはアマゾンゴーと自社開発した食品スーパー「アマゾン・フレッシュ(Amazon Fresh)」の一部店舗を閉鎖すると発表。自動決済システム「ジャスト・ウォークアウト(Just Walk Out、JWO)」導入店舗の苦戦を認めていたので、事前の予想が“現実”となった格好です。

シアトル市内でも2店舗が閉鎖へ

 アマゾンゴーのJWOは人工知能(AI)やコンピューターヴィジョンを駆使することで、レジ精算なしで食品などを購入できる革新的なシステムです。レジなし決済のため、当然ながらレジの設備を持つ必要がなく、精算に要する時間も短縮できるなど来店客の利便性も高めていることが特徴です。

 JWO導入店では、アマゾンアプリのインストア・コードからQRコードを表示し、それをゲートにかざして入店します。生体認証「アマゾンワン(Amazon One)」に登録しておけば、手のひらをかざして入店することもできます。アマゾンのアカウントがない場合は、ゲートにクレジットカードを挿し込めば入店できます。

アマゾンが開発した食品スーパー「アマゾン・フレッシュ」ハンティントンビーチ店(米カリフォルニア州ロサンゼルス郊外)。JWOの“精度の低さ”などが影響してか、いつも閑散としている(写真:後藤文俊)
アマゾンが開発した食品スーパー「アマゾン・フレッシュ」ハンティントンビーチ店(米カリフォルニア州ロサンゼルス郊外)。JWOの“精度の低さ”などが影響してか、いつも閑散としている(写真:後藤文俊)

 発表によれば4月1日にスクラップされるのはサンフランシスコ市内にある4店舗とニューヨーク市内の2店舗、さらにシアトル市内の2店舗です。

 シアトル市内で閉鎖されるのは、メイシーズ・ビル6階にあった450平方フィート(約13坪)のアマゾンゴー(300 Pine St, 6th floor, Seattle, WA 98101)とシアトルの観光名所でもあるパイク・プレイス・マーケットから徒歩5分と近距離にある四番街(フォース・アベニュー)通り沿いのアマゾンゴー(1423 4th Ave. Seattle WA 98101)の2店舗。

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