今やアマゾン傘下となった、日本でも知名度が高い自然食品スーパー「ホールフーズ・マーケット」のレジなし店舗も、もうすぐお披露目される予定です。

 ワシントンDCのグローバー・パーク地区とロサンゼルス郊外シャーマン・オークス地区に合計2店。ホールフーズは全米に約500店舗を展開していますが、レジなし店舗はこの2店が初めてです。

入店するための3つの方法

 なお、現地メディアによると「グローバー・パークのホールフーズ・マーケットで買い物できるのは(現時点では)プライム会員のみ」とのこと。シャーマン・オークス地区については情報がありません。

 JWOを導入するホールフーズは現金払いもできるよう、セルフチェックアウトを設置するようですが、フルサービス・レジの有無については明らかにしていません。

 JWOを導入した店舗では、非接触の生体認証デバイス「アマゾン・ワン(Amazon One)」による入店も可能です。

 アマゾンが開発した直営食品スーパー「アマゾン・フレッシュ(Amazon Fresh)」にあるハイブリッド型店舗と同じような決済システムになるわけです。

 ハイブリッド型アマゾン・フレッシュは、売り場へのエントランスゲートが2つあります。1つは、有人・フルサービス用のレジを使った(従来通りの)買い物ができる「トラディショナル・ショッピング(Traditional Shopping)」用ゲート、もう1つは、「スキャンして入店(Scan to Enter)」という案内板が掲げられたJWO用ゲートです。

ハイブリッド型のアマゾン・フレッシュに設けられた2つのゲート。左側が、一般的な有人フルサービス向けレジを使った買い物用のトラディショナル・ショッピング(Traditional Shopping)ゲート。右側が、「スキャンして入店(Scan to Enter)」という案内板が掲げられたジャスト・ウオーク・アウト用のゲート
ハイブリッド型のアマゾン・フレッシュに設けられた2つのゲート。左側が、一般的な有人フルサービス向けレジを使った買い物用のトラディショナル・ショッピング(Traditional Shopping)ゲート。右側が、「スキャンして入店(Scan to Enter)」という案内板が掲げられたジャスト・ウオーク・アウト用のゲート

 前者のトラディショナル・ショッピング用ゲートは、そのまま入店できますが、JWO用ゲートは、アプリかクレジットカード(デビットカード)、もしくは手のひらという3つの方法のいずれかで認証をする必要があります。

 まず、アプリの場合は、アマゾン・ゴーと同様に、利用者アカウントとひもづいたQRコードを表示し、それをスキャンして入店します。

 2つ目、クレジットカードの場合は、ゲートにカードをかざして(挿入して)入店します。

 3つ目、アマゾン・ワンの場合は、事前にクレジットカード番号と「手のひら」(の画像)を登録しておくことで、入店用QRコードの代わりに手のひらをかざしてゲートを通ります。

アマゾン・フレッシュの退店用ゲート。店から出る際も、入店時と同じ方式で認証する。QRコードを使って入店したら、出るときもスキャンが必要。クレジットカードや手のひら認証も同様
アマゾン・フレッシュの退店用ゲート。店から出る際も、入店時と同じ方式で認証する。QRコードを使って入店したら、出るときもスキャンが必要。クレジットカードや手のひら認証も同様

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