米国在住の流通コンサルタントである後藤文俊氏が、全米を飛び回り、自らの目で見て肌で感じた米国流通の最前線を分析。デジタル活用などで激変するシン・店舗から見えてくるリテールの今とこれからを描き出す。(写真:Shutterstock)
シリーズ
後藤文俊のシン・店舗 in USA

30回
-
ヘンリー王子とメーガン妃が好きなファストフード店はこだわり満載
英国のチャールズ国王の次男であるヘンリー王子による回顧録『スペア(SPEAR)』が、米国でも大きな話題になっています。英王室内部の確執から、自身のコカイン吸引歴や年上女性との性的体験、そしてアフガニスタン戦争に従軍した際…
-
卵1パックが600円! 日本人が知らない米国食品インフレの実態
2022年の年末に、かつてないほど価格が高騰。大きな話題になっている食品があります。「物価の優等生」として親しまれてきた卵です。22年12月にはMサイズの1キログラム当たり卸売価格(「JA全農たまご」の東京地区での価格)…
-
日本人が知らないサムズクラブ あのコストコ超える7つのすごさ
日本で、メンバーシップ・ホールセール・クラブ(会員制量販店)と言えば、多くの人がコストコ・ホールセールを思い浮かべるのではないでしょうか。日本には、この業態の店がコストコしかないからです。一方、この業態が生まれた米国には…
-
ウォルマートが店舗減らしても好調な理由 ニトリも学ぶべき?
米国在住である筆者は、日本企業からの米国視察や社員研修を請け負う際に、米流通大手が開発したスマートフォンアプリ(ストアアプリ)を題材として使うことが少なくありません。そうした際に参加者からよく聞かれる質問の1つに、「なぜ…
-
アマゾンが大規模リストラ 超不人気アマゾンフレッシュが次の焦点?
2022年11月17日、米アマゾン・ドット・コムは23年までの人員削減計画を正式に発表しました。各種報道では、「解雇人数は延べ1万人になる」とされています。現時点では詳細は確定していませんが、創業以来初と言うべき「歴史的…
-
ティファニーや食品売り場まで犬を同伴 コロナで暴走、米国ペットの今
ペットを“家族の一員”と考えることは、日本でも米国でも、もはや珍しいことではありません。そうした中、ミレニアルやZ世代などと呼ばれる若い人たちを中心に、ペットをまるで人間のように扱う“ペットの人間化(Pet Humani…
-
サンダース議員も激怒? 米クローガーによる4位買収なるか、陰にアマゾン
米スーパーマーケット第2位のクローガーは10月14日、業界第4位の米アルバートソンズを買収すると発表しました。買収が完了し、両社が合併すれば店舗数が約5000店、年間売上高が約2000億ドル、従業員数が70万人超というメ…
-
ニトリが米国撤退 1号店視察で感じた“深刻な懸念”が現実に
家具・日用品販売大手のニトリホールディングスは2022年9月30日、「2023年4月までに米国事業から撤退する」と発表しました。現地の大手小売りチェーンや米アマゾン・ドット・コムなどのインターネット通販などとの競争が激し…
-
米ホールフーズ・マーケットが迎える正念場 創業者引退は吉か凶か
オーガニック食品を扱う米ホールフーズ・マーケットは、新しい時代を迎えようとしています。ホールフーズの前身である「セーファー・ウェイ」を創業し、それから44年間も(共同)創業者として会社を率いたジョン・マッキー氏が9月1日…
-
ウルフギャングの店のセルフレジは高齢者に優しい? 全く違う日米の発想
「人員不足のために、セルフレジを閉鎖します」というスーパーの張り紙が、日本で話題になっていますね。セルフレジは本来、人手不足を解消する方法の1つだったはず。どういうことなのでしょう。各種報道によると、セルフレジだと、高齢…
-
コストコのスマホアプリは“最悪”? それでも客が引きも切らない理由
数十年間、あまり値上げをせず、一定の価格を保っていることから「物価の優等生」といわれる商品があります。メンバーシップ・ホールセール・クラブ(会員制倉庫型卸売・小売り)である米コストコ・ホールセールのフードコートで販売して…
-
アマゾンが2300億円で「ルンバ」買収 布石は4年前、ある施設に……
米アマゾン・ドット・コムは2022年8月5日、ロボット掃除機「ルンバ」で知られる米アイロボットを、負債を含めて約17億ドル(約2300億円)で買収すると発表した。アマゾンは18年にセキュリティーカメラ事業の米リングを買収…
-
大人気のおしゃれ雑貨店が破綻寸前? 変われない会社は米国にも
ニューヨークに移住した小室眞子さんが買い物を楽しんでいる様子がパパラッチされ、話題を呼んだ米小売店ベッド・バス&ビヨンドが経営危機に陥っている。
-
アマゾンの弱点発覚? 驚くほど不人気な自動決済システムの真実
米アマゾン・ドット・コムは2022年7月14日、プライム会員向けセール施策「『プライムデー(Prime Day)』で販売した商品数が、過去最高になった」と発表しました。「プレセール」では、プライム会員が全世界合計で3億個…
-
マックやKFCじゃない 米国で一番人気なのに日本人が知らない飲食店
米国で一番人気のファストフード(FF)店はどこか? 仕事で頻繁に訪米する方でも、この質問に正解できる人は少ないでしょう。米国の流通事情に精通した専門家でさえ、「マクドナルド? ケンタッキーフライドチキン(KFC)? ある…
-
ベゾスの発表から9年 なぜアマゾンはドローン事業で出遅れたのか
米アマゾン・ドット・コムは2022年6月13日、ドローンによる空輸宅配テストを、22年後半をめどに米カリフォルニア州ロックフォード地区で実施すると発表しました。13年にアマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏がドローン宅配「アマ…
-
アップルストアより魅力的? アマゾン初のアパレル店で買い物してみた
米アマゾン・ドット・コムは5月25日、同社初となるアパレル専門の実店舗「アマゾン・スタイル(Amazon Style)」をオープンしました。手のひら決済などの最新テクノロジーを導入。「他店にはない最新の買い物体験を提供す…
-
フロッピーは使ってないけど アナログ経営「トレジョ」なぜ人気?
山口県阿武町で起こった4630万円の誤送金事件。ネットには色々な意見の書き込みが見られますが、町役場が銀行に振込先データを渡す際に「フロッピーディスクを使ったこと」にも注目が集まりました。Twitterでは「フロッピーデ…
-
ベゾスがウォルマートの先生に? コロナ禍でも攻める流通巨人の思惑
米ウォルマートは6月1日の株主総会向けのインタラクティブな「2022年アニュアルリポート(2022 Annual Report)」を自社サイトにアップしました。早速目を通しましたが、同社60年の歴史の中でも特筆すべきポイ…
-
ドローン宅配が米国でスタート 騒音解決の鍵はアイスクリーム?
米中が先行し、日本でも実証実験が始まっている「ドローン宅配」。その実現に向けた課題の1つは、「ブンブン」と騒がしい羽音の問題です。騒音を低減する技術開発は進んでおり、ドローン開発スタートアップのフライトレックス(Flyt…
WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
おすすめのシリーズ
-
小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
「ピース・オブ・ケイク(a piece of cake)」は、英語のイディオムで、「ケーキの一片」、転じて「たや…
-
徹底予測2021年 底打ちか奈落か
日本経済の節目の年として幕を開けた2020年は、誰もが予想できない最悪の1年となった。すべての始まりはコロナ禍だ…
-
クルマ大転換 CASE時代の新秩序
総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
-
不屈の路程
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
-
菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
-
1000年企業の肖像
日本は創業100年以上の企業が多くあり、世界一の長寿企業大国として知られる。その中には創業1000年を超えると伝…
-
10 Questions
いま、世の中で起こっていること。誰もが知りたいと思っていること。でも、ちゃんと理解できていないこと。漠然と知って…
-
河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
-
ファクトフルネス思考
「データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介した書籍『ファクトフルネス』は、日本で90万部を超えるベストセラーとな…
-
大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
-
グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
-
フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
-
ファストリ、異次元の経営
コロナ禍の混乱からいち早く抜け出したファーストリテイリング。破綻が相次ぐアパレル業界にあって、なぜユニクロだけが…
-
テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
-
70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
全8回