株を買うことは、成長企業の利益の分け前を享受すること

 巨大企業の創業者がどのように富を築いていったかをダイジェストで見てみよう。例えば孫さんは何十年も前に会社をつくった。その会社は株式を発行して、それを孫さんが買った。そして会社が成長することで株式の価値が上がり、それに従って、孫さんの持ち分は1億円になり、10億円になり、100億円になり……と増えていった。

 我々一般庶民には縁のないような話であるが、実は孫さんの富が増えるプロセスに、我々もまぜてもらうことができる。それはその会社の株を買うことである。

 たとえ、プロ野球選手にも芸能人にも、医者にも経営者にもなれなくても、それにより資産を増やすことができるのだ。それも日々、自分の仕事で収入を得ながら、である。

 例えば08年にリーマン・ブラザーズの破綻が引き金になって金融危機が起こってから20年までに、日本の証券市場で一番伸びた銘柄の株価は、何倍になったかご存じだろうか? 答えは朝日インテックの303倍である。もし08年に同社の株を10万円買い、そのまま持ち続けていたら最高額で3000万円以上になっていた計算である。

 例示した会社の株価上昇はもはや過去のものである。しかしこれから伸びる会社が次々と出てくるはずだ。まずは身近で慣れ親しんだ商品・サービスの提供会社を調べることから始めてみてはどうだろうか。

 あなたも次の大富豪が生まれる過程で、そのおこぼれにあずかることができるかもしれない。

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山崎将志(著) 日本経済新聞出版 1760円(税込み)

この記事はシリーズ「残念な一生を送らないための株とお金儲けの教養。」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。