日本が2035年ごろの配備を目指す次期戦闘機「F-X(F-3)」の開発が始まった。防衛装備庁や主幹メーカーの三菱重工業にとっては悲願の「国産主導」の開発となる。だが、F-Xは高度なシステムの固まり。自前にこだわりすぎれば“離陸”が危ぶまれる。

 10月初旬、コロナ禍にもかかわらず英国から羽田空港に降り立った一団があった。ロールス・ロイスやBAEシステムズなど英国の名うての航空・防衛大手の面々だ。

 彼らは英政府が進める次期戦闘機構想「テンペスト」の担当者たち。東京・市ケ谷の防衛装備庁をはじめ、IHIの瑞穂工場(東京都瑞穂町)や三菱重工の大江工場(名古屋市)などを巡った。目的は開発が始まったばかりのF-Xへの参画を確実なものにするためだ。

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