シリーズ
永久凍土の変化から地球のこれまでとこれからを知る

全10回
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#1
地球温暖化で融けている? 「永久凍土」に関する誤解を解く
北極は温暖化が増幅されている地域として、大きな注目を集めています。雪や氷の世界が一変していく様子は、衝撃的な映像とともに温暖化によるカタストロフィックな事象がいたるところで起きている印象を持たれているかもしれません。この…
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#2
永久凍土の融解は地球温暖化をどこまで加速させるか?
永久凍土が存在する領域は北半球陸域の25%程度を占め、過去から蓄積された有機物が大量に含まれています。地球温暖化によって永久凍土が融解すると、蓄積された有機物が分解され、二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスが放出されるこ…
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#3
永久凍土に眠るウイルスと感染症のリスク
気候変動と感染症は今や私たち人類の共通の課題です。一つずつでも大変ですが、温暖化による永久凍土(何年も凍結したままの土)の融解が新たな感染症を発生させる、という複合的な問題も懸念されています。真相を深掘りしましょう。
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#4
ホッキョクグマから微生物まで、永久凍土の融解と生態系の変化
現在、人間活動が地球環境に対して大きな影響を与えています。日本でも環境問題への関心が高まってきていますが、遠い北極域で起こっている現象を知ることにはどのような意味があるのでしょうか。そして、永久凍土の変化は生態系にどのよ…
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#5
永久凍土地帯に突如現れた巨大クレーター 気になる温暖化との関係
2014年7月、天然ガス採掘基地に向かってロシア北西部ヤマル半島のツンドラ永久凍土帯上空を飛行していたヘリコプターのクルーが大地を穿った巨大なクレーターを発見した。パイロットによると、彼らが乗っていた大型ヘリコプターがい…
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#6
永久凍土の融解を宇宙から見る
永久凍土研究における究極の目標は、どこでどのくらいの凍土が融解しているのかを定量化し、それが現地住民の生活にどのような影響を及ぼすのかを明らかにすることです。しかしながら、東シベリアだけでも700万平方キロメートル以上も…
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#7
温暖化で破損の危機も、永久凍土地域のインフラストラクチャー
2020年、5月29日。ロシア・西シベリアの都市ノリリスクで、発電所用のディーゼル燃料タンクが突然倒壊した。今回は、永久凍土の融解により、近年になって顕在化しつつある構造物の沈下・変形・破損などへの懸念や今後の対応などに…
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#8
永久凍土とともにある人々の暮らしと地球温暖化の影響
永久凍土融解による環境変化は、現地の自然資源を利用する先住民族の生業に大きな影響を与えている。北極でなぜ先住民族のことを重視する必要があるかも併せて解説する。
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#9
「人類の将来」の鍵を握っている永久凍土地域の経済活動
今回は、永久凍土地域においてどのような経済活動が行われているのかについて、ロシア東シベリアのサハ共和国を事例として紹介します。サハ共和国は、インドより少し小さな面積に、わずか100万人弱の人々が暮らしている地域です。
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#10
永久凍土と気候の長くて深い関係
さて、永久凍土はどんなところにあるでしょう。そうです、寒いところにあります。寒いところと言えば、緯度の高いところ。ですが、緯度が高ければそこに永久凍土がある、というわけではありません。
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全8回