約2年前のインタビューで「日本社会には変革する意思がない」などと達観していたユーグレナの出雲充社長が、「2025年から日本は生まれ変わり、世界一の国に返り咲く」などと将来に希望を見いだした。ミドリムシを原料とする食品や繊維、燃料などの開発を手掛けるユーグレナの創業者が到達した新たな境地に耳を傾けよう。

出雲充(いずも・みつる)氏
出雲充(いずも・みつる)氏
1980年、広島県生まれ。2002年に東京大学農学部農業構造経営学専修課程を卒業し、東京三菱銀行(現三菱UFJ銀行)入社。05年8月、ユーグレナを設立(写真:栗原 克己、以下同)

先日、ある討論会で「世界的にも遅れている日本の女性の社会進出を促進するにはどうすればいいか」などと話し合っているのを聴講していて、「10年前も専門家たちが同じような議論をしていたな。恐らく10年後も同じ議論をしているんだろう」などと思ってしまいました。女性の社会進出に限らず、さまざまな問題で日本は改善に向けた取り組みが非常に遅いです。硬直してしまった日本社会に活路はありますか。

ユーグレナの出雲充社長(以下、出雲氏):日本は2025年を境に変わるんですよ。そして国際競争力で世界一に返り咲きます。知っていました?

知らなかったです。出雲さんは2年前、私とのインタビューで「日本社会には変わる意思がない」などと言っていたじゃないですか(「ユーグレナ出雲氏の達観『それでも日本は変わらない』」を参照)。

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