ワクチン開発に積極的ではなかった日本企業

コロナ禍では国産ワクチンを求める声もありますが、まだ実用化に至っていません。日本のワクチン産業のどこに課題があると見ていますか。

中村氏:国内の製薬会社はどこかワクチン開発に積極的ではなかったように見えました。日本人には「ワクチンは怖い」という意識がどこかに残っているのではないでしょうか。

 ワクチンをめぐる訴訟で国が負けてきたことも一因になっていると思います。例えば子宮頸(けい)がんを予防する「ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン」は有効性が確認され、先進諸国では広く投与されていますが、日本ではあまり使われていません。承認後間もなく副作用の存在が騒がれた影響が大きかった。ようやく2022年から接種推奨が再開されるようですが。

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