民主主義は他人任せにしてはいけない制度

今回の小説は特に「若者に読んでほしい」という思いで書かれたそうですが、日本の若年層にはどのように民主主義と向き合ってほしいですか。

真山氏:民主主義は決してきれい事の話ではないと知ってほしい。民主主義は本質を突き詰めていくと、他人任せにしてはいけない大事な制度です。しかし、そんな覚悟を持っている日本人はほとんどいません。それを命懸けで守り、追い掛けていくことがどういうことか、小説を読む中で感じてもらいたいのです。

 「民主主義を守れ!」と言っている多くの人が、守るべき「民主主義」をしっかり定義できておらず、権利や自由には必ず義務や責任もついてくることを見落としがちです。自分たちの意に沿わない政治家や政府に対して「民主主義を無視している」という人は、彼らを選挙で選んだのは自分たちであるという自覚がありません。

 個々人が積極的に政治参加し、不平不満を言う前に、自分たちが求める未来を描ける人物を、政治家として擁立し、政界に送り出すことが重要です。そして、選んだ政治家をしっかりと監視し、積極的に支援することも必要なのではないでしょうか。

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