インターネットの有用性にいち早く気づき、1992年にインターネットイニシアティブ(IIJ)を立ち上げた鈴木幸一会長。平和で、豊かで、それほど厳しい競争もない「いい国」ニッポンでは欲望が消えかかっていると危機感を抱く。小さなことでも、オンラインではなくリアルのオフィスでぶつかり合い、やりたいことを貫いていかないと世界で負け続けると警鐘を鳴らす。

<span class="fontBold">鈴木幸一(すずき・こういち)氏</span><br />1946年生まれ。71年早稲田大学文学部卒業、日本能率協会に入社。92年にインターネットイニシアティブ企画(現インターネットイニシアティブ)を設立して取締役となり、94年に社長就任。商用のネット接続サービスを始めるため郵政省(現総務省)と1年以上にわたって折衝、実現にこぎ着けた。2013年6月から代表取締役会長。(写真:古立康三)
鈴木幸一(すずき・こういち)氏
1946年生まれ。71年早稲田大学文学部卒業、日本能率協会に入社。92年にインターネットイニシアティブ企画(現インターネットイニシアティブ)を設立して取締役となり、94年に社長就任。商用のネット接続サービスを始めるため郵政省(現総務省)と1年以上にわたって折衝、実現にこぎ着けた。2013年6月から代表取締役会長。(写真:古立康三)

新型コロナウイルス禍で日本のIT化の遅れが浮き彫りになりました。デジタル庁が設置されましたが、他国と比べて周回遅れの印象が否めません。

鈴木幸一氏(以下、鈴木氏):インターネットの技術はありますが、社会システムという意味では、先進国の中でIT化が最も遅れているかもしれません。新型コロナのワクチンパスポートは開発できていないし、マイナンバーカードは使われていない。でもこれは国のせいではないですよ。自分たちのせいです。

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