特に製造業では何がポイントでしょうか。

内田氏:地政学リスクを見据えたサプライチェーンの構築です。カーボンニュートラルに関わる部分では、日本でモノを作っていけるのかどうか、来年くらいから真剣に考える時期かもしれません。国内では再生可能エネルギーが十分でないとか、あっても価格が高いといった課題がありますし、水素を燃料として本格的に利用するまでには時間がかかります。

秋池氏:マネジメント層が自ら、世の中の気になる動きをすべて抽出してみることです。まずそれらを抽出してみて、自社にとっての重要度を理解し、合意しておくことが、状況に応じて速やかにシナリオと戦略を切り替える際には必要になります。

内田氏:1つの未来を予測するのでなく、複数の未来を想定するということですね。シナリオプランニングはマネジメントの仕事です。

秋池氏:複雑性をマネジメントするということです。

内田氏:例えば米中問題についていえば、結局シナリオは1つには絞れない。そこでマネジメントが部下に「どれが一番起こりそうだ」と聞いてしまうと、結局絞ることになります。そういうことではないのです。

この記事はシリーズ「ニッポンの活路」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。