「目標はなくなる」が大前提
ここでぜひ知っていただきたいのは、目標はいつかはなくなるということです。達成する、諦める、さらには目標そのものが奪われる。理由はさまざまですが、目標は必ず失われます。キャリアデザインを描く上で、これが大前提です。
だからこそ大事になるのが、前回お伝えした「キャリアの目的を持つこと」「目標をたくさん持つこと」「安定を目指さないこと」の3つです。
例えば、オリンピックを目指すアスリートが、「限界に挑戦する姿を通じて誰かに勇気を与えたい」という目的を持っていれば、オリンピックは大きな目標ではありながら、数ある手段の1つになります。オリンピック出場が決まっても、目標を達したことで虚無感に襲われることはないはずですし、仮に選出から漏れても、自分がやりたいこと(目標)がほかにも出てくるでしょう。
それらの新しい目標にどんどんチャレンジすることで、自分の目的が実感できれば、いつまでもワクワクしたキャリアを過ごせるのです。
著者紹介

ジェイフィール 取締役コンサルタント、多摩大学大学院客員教授、日本女子大学非常勤講師、一般社団法人Future Center Alliance Japan理事
アサヒビール、同社関連会社でのコンサルティング経験を経て独立。ジェイフィール立ち上げに参画し現在に至る。組織変革プロジェクトや研修講師を担当。
著書に『なんとかしたい! 「ベテラン社員」がイキイキ動き出すマネジメント』、共著に『週イチ・30分の習慣でよみがえる職場』(いずれも日本経済新聞出版)などがある。
著者紹介

ジェイフィール コンサルタント、米国CTI認定プロフェッショナル・コーアクティブ・コーチ(CPCC)
金融会社の経営企画課長、人事課長を経て、2018年にジェイフィールに参画し現在に至る。人材育成・組織変革プロジェクト、研修ファシリテーターを担当。
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