中国国営メディアに「精神的アヘン」と名指しされ、厳格な未成年のプレー制限が課された中国のゲーム業界。今や中国製アプリは世界を席巻するまでに力を付けたが、将来を担うソフト人材を自ら失うことになる可能性が高い。

 「今まで負けたときの定番の言い訳は、未熟な子供がチームにいたからというものだったけど、9月からは子供がいないから勝てないというのが言い訳になった」。5人で相手チームと対戦する騰訊控股(テンセント)の人気ゲーム「王者栄耀」のユーザーである広州市在住の20代男性はこう苦笑する。

子供から大人まで、多くの中国人が騰訊控股(テンセント)の人気ゲーム「王者栄耀」にのめり込む(写真:アフロ)
子供から大人まで、多くの中国人が騰訊控股(テンセント)の人気ゲーム「王者栄耀」にのめり込む(写真:アフロ)

 「精神的アヘンが数千億元の市場に成長してしまった」。8月3日、国営メディアの経済参考報はゲーム業界をやり玉に挙げる記事を掲載した。中国はかつてアヘン戦争の辛酸をなめるなど麻薬へのアレルギーが極めて強い国で、非常に強い批判といえる。

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