政府が9月1日に設置したデジタル庁の事務方トップとなる「デジタル監」に一橋大名誉教授の石倉洋子氏が起用されました。
 海外の人と関わると、新しい経験が多いので、行動の基準や習慣が分からない、空気を読めないことが多々あります。分からないから不安になるかもしれませんが、だからこそ、リクエストやチャレンジをする機会にもなります。
 本稿では、石倉氏が世界のビジネスパーソンから得たヒントを、著書『世界で活躍する人の小さな習慣』(日経ビジネス人文庫)より、一部抜粋、編集し紹介します。

海外では意外にリクエストがかなえられる!

 日本では、提供されているサービスが当たり前、常識と思われて、決まっていることが多いので、それからあえて違う行動をとろうという気にもならないかもしれません。でも、海外では一般的に自由度が日本より高いようなので、「ダメで元々」と頼んでみたり、聞いてみたりすることをおすすめします。

 たとえば、レストランのメニューに載っていないものでも「◯◯はできますか?」と聞いてみると、「できる」と言われることもよくあります。また、「山羊のチーズは嫌いなので、ほかのチーズに替えてほしい」「つけあわせのフレンチフライを別の野菜にできないか」などと頼むと、多くの場合、対応してくれます。コース料理のデザートも「甘いものでなくフルーツがほしい」とリクエストしてみると、変更してもらえることが多いのです。

 ニューヨークなどでは、量が多すぎて食べきれない料理の場合、持って帰りたいと頼むと大体の場合はお土産用にしてくれます(以前は「Doggy Bag」といわれていました。「犬用」という意味ですが、実は次の日に自分が食べるのです!)。

 飛行機の座席など事前に座席指定をしていても、チェックインカウンターで、もっと良い席(前方、座席の前のスペースが広いなど)はないかと聞くと、探してくれることがしばしばあります。もちろん変更できない時もありますが、何も聞かないと何も始まらないので、一応聞いてみる。実際、私は最近ニューヨークを往復したのですが、行き帰りとも良い席に替えてもらうことができました。求めないと何も始まらない、少なくとも自分の希望を伝えることが大事なのです。

続きを読む 2/3 相手のミスには我慢せず断固自分の権利を主張する

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