どうしてあの人は空気が読めないのだろうか、と思ったことはありませんか。あるいは「もしかして、自分は空気が読めてないのかな?」と焦った場面などはありませんか。
 空気が読めない人は、そこで交わされる表面的な言葉しか聞いていないのかもしれません。本当に「聞く」ためには、その場の言葉以外のニュアンスも聞き取ることが大切です。そして、そのニュアンスを聞くのに大切なのは、何よりもその場にいる相手に対して「興味」を抱くことです。
 本稿では、「空気が読めていない」状況では具体的に何が起こっているのか、読めるようになるには何をすべきなのかについて、『LISTEN 知性豊かで創造力がある人になれる』より、一部抜粋、編集し紹介します。

空気が読める人とは、言葉になっていない意味に気づける人

 空気が読める人は、言葉に注意を払うだけでなく、そこに隠された意味に気づいたり、声のトーンの微妙な変化を察知したりするのに長(た)けています。

 人の力関係に気づくのが得意だったり、うわべだけの好意もすぐに見抜けたりします。会話が好きだったり、少なくとも興味を持っていたりするタイプで、人が話したこともよく覚えています。「会話の感受性」が高い人です。

 この会話の感受性とは、共感の前段階だと考えられています。共感を持つためには、自分がこれまで経験した関わりの中で抱いたり学んだりした感情を思い出し、それを現在に適用する必要がありますよね。〈中略〉また、さまざまな経験にオープンであり、反対の意見にも対処できる能力も必要になります。

 多くの人の話を聞いた経験がないと、会話に出てくる微細なシグナルにうまく気づくこともできません。直感や第六感と呼ばれるものは、実は気づく力でしかない、と言われます。

 多くの人の話を聞けば聞くほど、人間が持つ多様な側面に気づくようになり、直感も冴(さ)えるようになります。 これは、いかに幅広い意見、態度、信念、感情に触れるかによって決まる、実践的なスキルです。空気が読めない人は、この気づく力が劣っている人のことです。

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