【提言1】子ども優先、受益者はあなた

 7月のある日、化粧品会社ランクアップ(東京・中央)の新入社員、宮本哲司さん(22)は、退社する先輩社員と共にいつもより早くオフィスを出た。向かった先は先輩の自宅。午後8時まで、そこで先輩の1歳半になる子どもの世話や家事を体験する。

 この日は幼児食を作って食べさせ、その後お風呂に入れた。安全に気を配りながら遊ばせている間に、料理をしたり片づけをしたりする「同時作業」も経験。座る暇もなく、あっという間の4時間だった。「親として責任を持って子どもを世話するのがこんなに大変とは知りませんでした」。宮本さんは大きな気付きを得た。

 今年4月、ランクアップはこの「育児体験制度」を新設した。子育ての経験を持たない社員が「リアル子育て体験」を通じて、立場の違う社員への理解を深めたり、自身のライフプランづくりの参考にしたりするのが狙いだ。

子育てを体験するランクアップの社員
子育てを体験するランクアップの社員

 ランクアップは社員の約4割が子どもを持つ母親。彼女たちの声を反映しながら柔軟な働き方を進め、子育てと仕事の両立を応援してきた。

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