ビジネス環境の変化や人手不足に対応するため、多くの企業が若手社員に対し、Z世代ならではの感覚や強みを生かしてほしいと期待を寄せている。一方、職場内でZ世代と上司世代とのコミュニケーションが十分に取れていないとの声は多い。なぜZ世代は「容易に本心を見せない」と思われるのか。新人・若手社員の育成に詳しいリクルートマネジメントソリューションズ主任研究員の桑原正義氏に聞いた。

 ■連載予定(タイトルや回数は変わる可能性があります)
(1)働くZ世代のトリセツ “金の卵”を理解する5つのキーワード
(2)社長とLINE感覚で意見交換 住友化学のZ世代に響く新人研修
(3)さらば「配属ガチャ」 OJT任せの新人研修に見直しの動き
(4)入社1~2年目のZ世代オンライン座談会 「出世も転職も選択肢」
(5)なぜZ世代は「容易に本心を見せない」と思われるのか(今回)

桑原正義(くわはら・まさよし)氏
桑原正義(くわはら・まさよし)氏
1992年人事測定研究所(現リクルートマネジメントソリューションズ) 入社。営業、商品開発、マーケティングマネジャー、コンサルタント職などを経て 2015 年より現職。新人・若手育成が専門領域。(写真=陶山勉)

 上司世代がZ世代に対して抱える悩みの大半は、コミュニケーションについてだ。「そもそも何を考えているのか全く分からない」という声が多い。背景には、Z世代の育った社会情勢や教育システムがある。

 上司世代と比較すると、Z世代は自分の仕事での悩みや課題点を抱え込みがち。自分の価値観を積極的に他人に開示することをためらう傾向がある。上司世代から「Z世代が何を考えているのか分からない」という相談が多いのはこのためだ。それまで予兆を見せていなかったのに、突然退職してしまうようなケースがある。

 Z世代がチャレンジして失敗することを恐れたり、簡単に本音を見せなかったりするという傾向を見せる背景には、彼らが生まれ育った環境がある。「デジタルネーティブ」である彼らは、これまでの人生を通じて、インターネットで分からないことを検索し、答えを見つけてきた。

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