続々と社会人デビューしているZ世代は、会社や上司にどういう印象を抱き、どのようなキャリアを描いているのか。入社1~2年目の会社員3人に、オンライン座談会で本音を語ってもらった。

 ■連載予定(タイトルや回数は変わる可能性があります)
(1)働くZ世代のトリセツ “金の卵”を理解する5つのキーワード
(2)社長とLINE感覚で意見交換 住友化学のZ世代に響く新人研修
(3)さらば「配属ガチャ」 OJT任せの新人研修に見直しの動き
(4)入社1~2年目のZ世代オンライン座談会 「出世も転職も選択肢」(今回)
(5)「自然体で自分のことを話せる職場づくりを」 識者に聞く

(写真:アフロ)
(写真:アフロ)
安定型のAさん…メガバンク新卒入社1年目の男性。中小企業向けの営業を担当、縦割りの会社組織に疑問も。
目標志向型のBさん…人材サービス大手2年目の男性。営業を担当しつつ、将来は副業の動画制作をメインにする計画。
自立型のCさん…ゲーム会社1年目の男性。プランナー業務、社風や働き方への満足度は高い。

自分自身が「Z世代」に位置付けられていることについて、自覚はありますか。

Aさん:「普通に生きていたら(周囲から)勝手にそう呼ばれていました(笑)。Z世代という呼び方が強調されているのは、上の世代の方から見て、僕たちの年代に対して『違う』という意識があるからかなと思います」

Bさん:「私もZ世代に入ってたんだっていう感覚でした。(私自身は)ゆとり世代という印象が強かったです。Z世代というと今の高校生や大学1年生とか、少し下の世代が当たると思っていました」

Cさん:「Z世代という言葉自体がここ2~3年で使われ始めましたよね。自分よりもう少し若い人たちが、そのど真ん中かなという感じがします」

「自分の特性を生かす働き方を」

今回の特集で取材したZ世代の方々には「ワークライフバランス」を重視する傾向がありました。皆さんの人生における仕事とプライベートとの理想のバランスを教えてください。

Bさん:「5:5くらいが理想です。結婚して子供が生まれたら自分で育てたいですし、仕事を効率的にして空いた時間は家族との時間に充てたいですね。自分より上の世代、今でいう部長さんなどの年代の方だと、本当に仕事しかないという方もいるイメージですが、そのような価値観を持っているZ世代はあまりいないかと思うんです」

 「そもそも、僕自身はあまり昇進に興味がありません。副業をやってるという側面もあるかもしれませんが、一つのものを極めるっていうよりは、自分の好きなことや特性を生かせるような働き方を目指していますし、そういう世の中になってきていると感じます」

Cさん:「僕の中ではそもそもワークライフバランスという言葉自体があんまりしっくりきていません。ワークが、ライフの中に入るという認識だからです。ワークとライフを切り分けて考えるのではなく、仕事を含めて自分の人生だと思っています」

「二項対立にしてしまうと、平日に仕事で嫌なことを頑張るみたいな考え方になってしまい、あまり共感できません。仕事は自分の人生の大部分の時間を占めます。『好きなこと』や『誰かに貢献してる』と思えるような、自己肯定感が高まることを通じて仕事もプライベートも楽しみたいです」

Aさん:「将来的には温かい家庭を築きたいので、ワークライフバランスの理想は5:5ですが、現実的には仕事とプライベートが7:3くらいですね。まずは週の大部分を占める仕事の時間を充実させたいと考えています」

今の会社や働き方についてどうお考えですか。

Cさん:「うちの会社は、仕事をちゃんとしていれば服装や髪形、働く場所や時間といったことは問わない、というところが徹底されています。すごく働きやすいです。半年間、スキルやノウハウをしっかり学んでからの配属でした」

「ゲーム会社のプランナーなので、いろんなスキルが養われています。論理力やプレゼン力、チームマネジメント力などです。転職市場において『自分には価値がある』と思えるところもいいところかな」

Bさん:「人材サービスとしてそこそこの大手なので、フォロー体制がしっかりしています。世の中の流れや人の動き、お金の流れなど、そういった情報に常に生で触れることができる、良い環境だと思います。あと、この会社に入社を決めた理由が、早く営業スキルを学びたかったからというところもあり、実践的に仕事に取り組めるので良かったと思います」

Aさん:「銀行では9月までは育成期間だったので、実際に自分で仕事をするのはこれからです。(取引先の)数十人の従業員がいる会社の社長さんに会って、いきなりお話を伺えるような経験は、メガバンクの行員だからこそだと思います。身になる経験だし、こうした人に貢献できるかは、これからの自分の頑張り次第ですね」

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