今の会社で働き続けたくない

アンケートで見えたミドル世代の本音

 現在、50歳前後の働き手は今の仕事や今後のキャリアをどう捉えているのか──。本誌は45~54歳の仕事を持つ人を対象にアンケートを実施し、約730人から回答を得た。

 現在の仕事に関して「貢献している」「まあ貢献している」と回答した人は86.5%。これは、回答者の多くが役職定年前である点に関係しているとみられる。何に貢献しているかという質問に「組織をまとめたり、マネジメントしたりしている」との回答が上位にあることから、管理職の地位にあることが浮かび上がる。仕事の満足度に関する質問でも「仕事を進める際の裁量、権限」がある点への満足度が高く、仕事のやりがいにつながっているようだ。

 反対に「時代に合った新しいスキルの習得ができる」「若手スタッフの育成ができている」点で貢献していると答えた人は少ない。変化への対応が求められる業務や世代の離れた社員との交流は苦手なようだ。また、給与水準に対する満足度は総じて低かった。

現在の仕事への貢献度・満足度
現在の仕事への貢献度・満足度
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定年後は「残りたくない」が7割

 今後のキャリアに関しては、定年延長の65歳まで働きたい人が29.5%と最多。65歳を過ぎても働きたい人も約40%いた。人々の寿命が延びたことで、働く期間が長くなる「人生100年時代」に対する認識は40~50代でもだいぶ浸透しているようだ。

 しかし「定年後も今の会社で働きたいか」との質問に「はい」と回答した人はわずか1.4%。71%が「いいえ」と答えたのは注目に値する。2021年施行の改正高年齢者雇用安定法を受け、多くの社員が継続雇用の道を選んでいるのとは対照的だ。本心では会社の外に飛び出したいという思いが垣間見える。

今後のキャリアに対する認識
今後のキャリアに対する認識
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 定年後の生活に不安を感じている人は約半分。「お金、年金」や「家族の健康/親などの介護」「自分の健康」といった項目が上位に並んだ。

老後に対する不安
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<アンケートの概要>「50歳からの生き方、働き方に関する調査」:7月14日から18日にかけて、日経BPコンサルティングが45~54歳の有職者を対象に実施。733人から回答を得た。回答者のうち45~49歳は38.7%、50~54歳は61.3%。男性は80.6%、女性は18.8%。四捨五入の関係で一部円グラフの合計は100にならない

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