女性取締役が減った企業は22社

 一方で、女性取締役比率が5年前と比べて下がった企業は22社ある。5年前には女性取締役が1人いたものの、現在は0人になったのが4社。比率の下落が大きい順、つまりワースト順に並べると、ZOZO(小売)と日立金属(鉄鋼)は12.5%→0%、エービーシー・マート(小売)は11.1%→0%、そしてオービック(システム開発)は9.1%→0%となる。

ZOZO、日立金属など4社は女性取締役がゼロに
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取締役における女性比率が、2016年時点を比べて下がった企業の順位。
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 続く医薬品のアステラス製薬は、取締役の合計人数が6人から11人に増えたにもかかわらず、女性取締役の人数は1人のままで変わらなかったため、比率は16.7%から9.1%へ下がっている。

 短期間で女性取締役比率を上げるには、社外取を起用することが手っ取り早い方法ではある。しかし、数合わせは終わりにしたい。これからは、社内の人材を育成し昇格させて、女性社内取締役を増やすことが求められる。

■修正履歴
ローソンの女性取締役は2人ではなく、正しくは3人でした。本文や表など該当箇所を修正しました。お詫びして訂正いたします。[2021/8/26 13:55]
日経ウーマンエンパワーメントプロジェクト

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