7割以上の企業で女性取締役比率が上昇

 女性社外取が増えたため、5年前は5.3%だった女性取締役比率は、今年は12.6%と大幅に高まっている。時価総額ランキング上位300社のうち、5年前と比較して比率が上昇した企業は215社。実に7割以上の企業に及ぶ。では、5年前と比べて急伸した企業はどこか、逆に急落した企業はあるのか、変化を調べた。

 比率が上がった企業のトップは、住宅メーカーの積水ハウス。5年前は取締役11人の中に女性はいなかったが、現在は10人中3人(30%)。

積水ハウスは女性取締役率が0%から30%に急伸
<span class="fontSizeL">積水ハウスは女性取締役率が0%から30%に急伸</span>
取締役における女性比率が、2016年時点を比べて上がった企業を順に並べた。
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 2位は、小売業のMonotaRO(モノタロウ)。同社も、取締役7人中0人だったが、2人加わり、比率が28.6%になった。そして3位は、ソニーグループ。女性は、取締役11人中1人(9.1%)から4人(36.4%)と4倍に増えた。

 続く4位は、同数で3社。不動産のオープンハウス、水処理を扱う栗田工業、スポーツ用品のアシックスだ。各社とも5年前、女性取締役は1人もいなかったが、現在は取締役8人中の2人(25%)が女性だ。

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