大阪大学の教授が「オモロイ仕掛け」で、人々の行動を変容させている。ナッジのように潜在意識に働きかけるのではなく、意識的に動かす「仕掛学」。ポイントは、仕掛ける側の狙いと行動を起こす目的の「ズラし」にある。

■連載予定 ※内容は予告なく変更する場合があります
(1)NTTドコモ、メッセージ配信で「そっと後押し」
(2)LCCピーチの「旅くじ」に大行列 あえて不便なものが売れるワケ
(3)タイガースファンも大爆笑 人が動きたくなるオモロイ“仕掛学”(今回)
(4)後発ながらシェア奪取、シミュレーションで学ぶ行動経済学
(5)行動経済学が気づけばステマに…TikTokに失敗を学ぶ
(6)大竹文雄・阪大教授「行動経済学は誰もが活用する時代に」

甲子園球場に設置された「真実の口」を模したアルコール消毒の仕掛け。来場者が次々と手を入れる(写真=山田哲也)
甲子園球場に設置された「真実の口」を模したアルコール消毒の仕掛け。来場者が次々と手を入れる(写真=山田哲也)

 新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着き、各地で久々ににぎわいを見せた今年のゴールデンウイーク。プロ野球阪神タイガースの本拠地、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)も例外ではなかった。球場に集まった観客らの注目をひときわ集めていたのがタイガース版「真実の口」。その名の通り、イタリア・ローマにある石の彫刻になぞらえたもので、タイガースのマスコットキャラクター「トラッキー」「ラッキー」「キー太」の口に手を入れると“何か”が起きる。

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