在宅勤務の増加や“デジタル疲れ”を背景に引っ張りだこのマッサージチェア。業務用に特化した企画・開発会社、日本メディック(神奈川県藤沢市)は消費者の持て余した時間を次々と「マッサージタイム」へと変えるアイデアマーケティングで売り上げを伸ばしている。一度は民事再生法の適用を受け辛酸をなめたが、業務用に求められる付加価値とは何かを見つめ直し、復活を遂げた。
「営業部隊には『消費者が時間を持て余している場所はすべて我々の市場になる。そこを攻めよう』とはっぱをかけているんですよ」。日本メディックの城田裕之会長は業務用マッサージチェアのシェア拡大に意欲を燃やす。
イスに深く腰掛けてスイッチを入れると機器が全身を揉みほぐしてくれるマッサージチェアは家庭用が主流だが、フジ医療器(大阪市)などは業務用も手掛けている。業務用市場にあってこの10年、パイオニアだったフジ医療器を追い抜き、推定シェア6割を握るまでに成長したのが日本メディックだ。

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