日経ビジネスが調べた「薦めたいブランド」ランキング。コーヒーチェーン分野で首位となったのは、店舗数が最も多いスターバックスコーヒー。そして2位になったのはコメダ珈琲店だった。コメダは業界の主流であるセルフサービス型とは一線を画すフルサービス型で、日々通う常連客の心をつかんでいる。

 日経ビジネスは消費者1万人を対象に、あるブランドをどれだけ友人や同僚に薦めたいかを11段階で選んでもらう「顧客推奨度(NPS)」を調査した。10~9点を選んだ人を「推奨者」、6点以下を「批判者」とし、全体に占める推奨者の割合から批判者の割合を引いてスコアを算出した。ブランドへの信頼、愛着の度合いが分かる。「NPSマップ」で、それぞれのブランドの立ち位置を比較した(調査、マップの概要を最後に掲載)。

 10分野それぞれの上位3社については「携帯、自動車、コンビニ… 愛される企業ランキング 1万人調査」で紹介した。今回はコーヒーチェーンについて、一挙に10位まで掲載する。

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 スターバックスコーヒーは、家でも職場でもない「サードプレイス」というコンセプトを掲げ、来店客に「心地良い体験」を提供することに力を入れてきた。外資系でありながら、地域ごとの歴史や文化を取り込んだ個性的な店舗をオープン。21年は地域の従業員が考案した都道府県ごとの独自のフラペチーノを販売して話題を集めた。

 スタバに続いたのが、コーヒーチェーン業界でここ数年、店舗数を伸ばし続けている「コメダ珈琲店」だ。2016年に700店舗、18年に800店舗を超え、19年には全国47都道府県への出店を達成。21年11月末時点で店舗数は900店超にまで増やしている。

 コメダ珈琲店はスタバやドトールコーヒーショップと異なり、セルフサービスではなくフルサービス型。昔ながらの喫茶店の雰囲気を色濃く残す。そして店舗の立地も、都心の駅前ではなく住宅街のロードサイドが中心だ。

 ちょっとしたすき間時間や待ち合わせのために立ち寄る人が多い駅前のコーヒーショップとは異なり、定期的に通ってくる近所の住民など“常連客”に支えられて成長を続けてきた。コメダホールディングスコーポレートコミュニケーション室の伊藤綾子氏は「創業時から、リピーターやファン作りを重視してきた」と話す。

コメダ珈琲店の多くは郊外のロードサイドに立地している
コメダ珈琲店の多くは郊外のロードサイドに立地している

 その姿勢の一端が見えるのが、「コメダ部」という独特な会員組織の存在だ。

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