日経ビジネスが主要10分野で調べた「薦めたいブランド」ランキング。携帯電話サービスの分野ではLINEMO(LINEモバイル含む)が首位になった。料金の安さや、オンライン専用ブランドとしての使い勝手を高めていることが要因だ。市場シェア首位のNTTドコモは7位に沈んだ。

 日経ビジネスは消費者1万人を対象に、あるブランドをどれだけ友人や同僚に薦めたいかを11段階で選んでもらう「顧客推奨度(NPS)」を調査した。10~9点を選んだ人を「推奨者」、6点以下を「批判者」とし、全体に占める推奨者の割合から批判者の割合を引いてスコアを算出した。ブランドへの信頼、愛着の度合いが分かる。「NPSマップ」で、それぞれのブランドの立ち位置を比較した(調査、マップの概要を最後に掲載)。

 10分野それぞれの上位3社については「携帯、自動車、コンビニ… 愛される企業ランキング 1万人調査」で紹介した。今回は携帯電話サービスについて、10位まで掲載する。

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 携帯電話市場のシェアではNTTドコモがトップの36.8%(21年9月、総務省調べ)だが、今回の調査では7位に沈んだ。au、ソフトバンクもランキング下位になっている。上位に入ってきたのは「格安スマートフォン」と呼ばれるサブブランドやMVNO(仮想移動体通信事業者)だ。

 NPSマップを見ると、左のほうに縦長に固まって位置している。どの事業者もファン化はあまり進んでいないようだ。マクロミルの内田智之リサーチプランナーは「携帯電話はサービス内容に大きな差がないため、料金に対する満足度の差が影響したと推測される」と分析する。

浸透したブランドが武器

 調査で首位となった「LINEMO(LINEモバイル含む)」のサービスは、ソフトバンクが21年3月から始めた。同社としてはメインの「ソフトバンク」、サブブランド「ワイモバイル」に続く第3ブランドになる。

 LINEMOと他の2ブランドとの違いは、LINEMOがオンライン手続き専用の格安プランということだ。

 料金は、データ容量20ギガ(ギガは10億)バイトでみると、月2728円(消費税込み)。家族割引などをしない通常のワイモバイルと比べ割安になる。ドコモのオンライン専用である「ahamo(アハモ)」は2970円で、LINEMOのほうが安い。

 LINEMOはもともと、LINEがソフトバンクグループの傘下に入る以前の16年に、LINEモバイルとして発足させたものをベースにしている。

 当時から、通信大手と比べた特徴を持っていた。最大の武器は対話アプリとして浸透しているブランド力だったが、それだけではない。アプリから簡単に申し込めたり、LINEを利用する際のデータ容量を無制限にしたりして、若年層を中心に利用者をとらえていった。

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