大手総合商社の一角を占める住友商事が独自の新卒採用活動を始めている。アイデア力の高い人材を求め、専用のテストを実施するなど新たな選抜プロセスをつくった。同社から見えてくるのは、日本企業が多様な人材を様々な形で集めようと試行錯誤する姿だ。

 住友商事は2020年春入社の新卒採用から、従来の面接採用とは別に「デザイン選考」という採用枠を設けた。

 「従来の面接では受け答えの的確さなどに表れる論理性や熱意が重視されることが多かった」(稲田浩之採用チーム長)が、新たな採用枠では、創造性を見極めることに狙いがある。

 創造力などに優れていると期待されている美大生らは争奪戦になりつつある(関連記事:「事業を“デッサン” コンサルも自治体も美大生にラブコール」)。住商は「もともと商社を志望していなかった人材」にも興味をもってもらい、創造性を発揮できる人を見つけられるよう、新たな採用プロセスの確立を目指している。

住友商事がデザイン選考で採用した独自性を測るテストの画面
住友商事がデザイン選考で採用した独自性を測るテストの画面
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 専用のテストは、スタートアップのVISITS Technologies(東京・千代田)が考案した。「誰が」「どこで」「いつ」「~を使って」というシチュエーションについて、具体的な選択肢を選んで、受験者が自らその場面に応じたニーズを考え、実現するためのアイデアを練る。

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