前回は育児との両立を図る、SOMPOひまわり生命保険社員の選択的週休3日制の事例を取り上げた。SOMPOが採用した「給与減少型」と対照的に、5日分の労働時間を4日間に収める「給与維持型」の選択的週休3日制を導入したのが水処理大手のメタウォーターだ。社員の生産性を高め、休日を増やしても仕事のパフォーマンスを落とさないようにするのが狙いだ。メタウォーターの姿勢は半世紀以上前、日本で初めて完全週休2日制を実践した松下電器産業を想起させる。
「田村さんは金曜が休みだから、木曜に会議を入れておくね」
東京都日野市にある水処理大手、メタウォーターの日野事業所。同社は社員の予定を「グーグルカレンダー」で互いに共有しているが、設計を担当する田村大喜さん(44)のスケジュール表には金曜の予定を入れないのがルールだ。田村さんは今年5月から選択的週休3日制を利用し、毎週金曜日を休日にしているからだ。

週休3日は週休2日より「大変」
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り2291文字 / 全文2714文字
-
「おすすめ」月額プランは初月無料
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
日経ビジネス電子版有料会員なら
人気コラム、特集…すべての記事が読み放題
ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題
バックナンバー11年分が読み放題
この記事はシリーズ「週休3日制の光と影」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?