東京電力ホールディングス(HD)はIT(情報技術)企業などから演算処理を請け負う新事業を始める。ネットワークにつながったコンピューターに共同で膨大な計算をさせる「分散コンピューティング」の技術を使う。余っている再生可能エネルギーを有効活用。先端ビジネスと脱炭素を両立させる事業モデルとして注目される。

 東京電力HD傘下で送配電を担う東京電力パワーグリッド(PG)が、計算処理事業の100%子会社アジャイルエナジーX(東京・港)、半導体開発のTRIPLE-1(トリプルワン、福岡市)と事業を始める。

 中心的な役割を果たすアジャイルエナジーXは社内ベンチャーとして8月に設立された。発案者で原子力エンジニアの立岩健二氏が出向して社長に就いている。

 新たな事業は、再エネが使われていないという日本の問題を解決することに役立つ。

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