米欧日はロシアの大手銀行などを国際的な資金決済網である国際銀行間通信協会(SWIFT)から排除することを決めた。天然ガスの4割をロシアに依存する欧州が事態を重く見て、慎重姿勢から強硬路線に転じた。ロシア依存の欧州のエネルギー政策は変わるのか。日本エネルギー経済研究所の小山堅専務理事に話を聞いた。

米欧日がロシアの大手銀行などを国際的な資金決済網である国際銀行間通信協会(SWIFT)から排除する経済制裁を実施することで合意した。どのように見ているか。
小山堅氏(以下、小山氏):欧州とロシアのエネルギー貿易にとって大きな制約になる。想像した以上に、米欧が思い切った決断をした。数日前まではエネルギー貿易に影響をもたらすSWIFTには手を付けたくないとの思いがあったが、やはり、そこに踏み込んででも、ロシアのウクライナ侵攻に対し「ノー」を突きつける姿勢を示さなければいけないと覚悟を決めたのだろう。
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