前回は「トヨタが脱炭素経営1位、EV発表で豊田章男社長の圧巻

 「脱炭素経営ランキング」で見事2位に入ったのが花王。原材料から生産、製品使用時、リサイクルまで温暖化ガス排出の状況をくまなく調査し、環境配慮型製品を市場に投入して取引先やユーザーを巻き込んだ脱炭素戦略を展開している。

 花王の衣料用洗剤「アタックZERO」。国内市場トップシェアを誇るアタックブランドのこの製品が、脱炭素の実力でも折り紙つきであることは意外と知られていない。

花王のアタックZEROは新基剤を採用し、少ない量で汚れを落とす。製品ライフサイクルのCO<sub>2</sub>排出量を従来製品より32%減らした
花王のアタックZEROは新基剤を採用し、少ない量で汚れを落とす。製品ライフサイクルのCO2排出量を従来製品より32%減らした

 アタックZEROは、新開発した洗浄基剤「バイオIOS」を用いている。世界的な人口増に伴う洗剤原料不足に備えて開発を始めた洗浄基剤である。ヤシ伐採に頼らずに原材料を安定調達できるように、アブラヤシの実から食用油を採取した後に残る固体状の油脂を使う。試行錯誤の末、水に溶けやすく、少量で油に吸着して汚れを引き離すという特徴を引き出した。繊維にほとんど残らない、その名も「ゼロ洗浄技術」という。

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