投資家が悔しくてたまらない2つのシーン

 特にリーマン・ショックやコロナショックのような時は、どんなに業績の良い会社でも連れ安となり株価は下落する。どこまで下がるかなどということの予測は不可能だ。何しろ企業実体が悪くて売られているわけではないのだから、理屈では判断のしようがない。

 そういう時は売らずに我慢すべきだし、もし手元に現金があれば買い増しをすればいい。その場合も少しずつ買い、さらに下がればまた買うといった方法でいい。買い増しの時には、先の1000万円の例でいう「リスク商品に投入する用」の500万円のうち、手元に残しておいたキャッシュを使う。そういう時のために常に投資用に一定の現金を持っていた方がいいのだ。

 今までいろいろな投資家の人に意見を聞いてきたが、一番悔しいのは「売った株がその後上がったこと」と「下がっている時に投資に回せるお金がなくて買えない」ことだという。これは私自身の経験からも全く同じ気持ちだ。

 これを避けるには、①「暴落時に怖くなって慌てて売らないこと」、そして②「常に買い増しができるように一定の現金は持っておくこと」、が大切だといえるだろう。

「あの時、手元にキャッシュがあれば買えたのに……」と思うことほど、投資家にとって悔しいことはない(写真:Umyvakin Yury/Shutterstock.com)
「あの時、手元にキャッシュがあれば買えたのに……」と思うことほど、投資家にとって悔しいことはない(写真:Umyvakin Yury/Shutterstock.com)

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