2021年11月28日まで10日間にわたって広東省広州市で開催された「広州国際汽車展覧会(広州モーターショー)」。地場の大手自動車メーカーが電動化やコネクテッドに注力する姿勢を鮮明にし、これまで電動化に出遅れてきた日系自動車メーカーは中国市場での電動化シフトを急ぐ様子を見せた。

 広州モーターショーの延べ来場者数は78万5000人。世界でも「上海モーターショー」に次ぐ規模を誇る自動車展示会だ。新型コロナウイルスの感染拡大や車載半導体不足で世界の新車販売が低迷する中で、中国市場での販売台数の維持を目指す日米欧の自動車メーカーが積極的に出展。地場の大手自動車メーカーや新興メーカーも新型電気自動車(EV)を中心に展示した。広州モーターショーで展示された1020台のうち、新エネルギー車(NEV)は241台に上り、全体の約4分の1を占めた。NEVの中でも54モデルが世界初公開の車両だった。

地場大手自動車メーカーが高級EVブランド投入

 広州汽車傘下の広汽埃安新能源汽車は、世界初となる航続距離1000km超の量産EV、「Aion LX」を公開した。単に電池の容積を増やすのではなく、高いエネルギー密度を確保できる小型電池技術を開発し、電池の体積を従来比で20%減らした。広州汽車は30年までにグループ販売台数に占めるNEV比率を50%とする目標を掲げている。

広州汽車子会社が公開した航続距離1000km超のEV「Aion LX」
広州汽車子会社が公開した航続距離1000km超のEV「Aion LX」

 長安汽車と車載電池大手の寧徳時代新能源科技(CATL)が出資したEVメーカーである阿維塔科技(アバター・テクノロジー)は、通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)と共同開発したクーペ型SUV(多目的スポーツ車)「アバター11」を出展。700km以上の航続距離と、400TOPS(1秒間に400兆回)の演算能力に基づく自動運転機能をアピールした。

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