中国の車載電池最大手、寧徳時代新能源科技(CATL)。電気自動車(EV)への移行が加速する中、国内外で積極投資を続けている。その競争力はどこから生まれているのだろうか。

CATLの本社ビル(写真:CATL)
CATLの本社ビル(写真:CATL)

 中国の車載電池最大手、寧徳時代新能源科技(CATL)は2021年8月12日、582億元(約1兆円)の増資を実施すると発表した。昨年8月以降にCATLが工場建設に投じた額は865億元に上り、積極的な投資を続けている。

 背景にあるのは、中国の電気自動車(EV)市場の拡大に伴って車載電池の需要が急増し、同社の生産能力が需要に追い付いていないことだ。CATLのロビン会長は「25年に電池需要が爆発的に増加する。我々は供給力を一段と上げてお客様の需要を満たしたい」と語った。

 EVシフトを国策で推進する中国政府は、地場の電池メーカーの育成を図っている。外資系電池メーカーの参入を排除する保護政策を打ち出すとともに、地場メーカーに対してはEVの航続距離と電池の性能に応じた補助金を設定した。EVの旺盛な国内需要を受け、CATLは車載電池市場で17 年からパナソニックを抜き世界首位の座についており、21年1~8月の世界シェアでは30.3%を占めている。

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この記事はシリーズ「湯進の「中国自動車最前線」」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。