第二新卒が狩り場へ

 学生と社会人では、多少なりとも価値観が異なるのは当たり前だ。授業料を親が払っている場合は、気軽に単位が取れそうな講義を選び、受け身の姿勢で勉強することが多いだろう。ただし、社会人になれば、給与をただ受け取る立場ではいられない。仕事をしていく中で、対価をもらってしかるべき労働が大前提にあることを感じ、徐々に学生から社会人へと変わっていく。

 しかしながら、学生と社会人のギャップにフラストレーションを抱える新入社員は、年々増加傾向にある。特に大企業など硬直した組織に多い。そこで、IT企業やスタートアップ企業などではがんじがらめな社内ルールがなく、比較的自由に働けることをアピールし、第二新卒市場から良い人材を獲得している。

 秋口以降に転職してくる第二新卒の人材は、マナー研修や一通りのビジネススキルを学んだ上での入社となる。企業からすれば、初期の研修コストをかけずに採用できるメリットは大きい。第二新卒者の目線でも、マーケットはキラキラしている。ひとたび転職サイトに登録すれば、ひっきりなしに転職オファーがくる売り手市場。新卒時の就活とは180度違う世界が開けているのだ。

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