SDGs文脈もしっかりと読む

 採用活動のコロナ禍での変化と言えば、オンライン説明会が一般化したことも挙げられる。これについても、学生が集めやすくなった一方で、学生側も企業を厳しい目で選別するようになった。

 ある企業が開催したオンライン説明会での話だ。最後に学生から「御社はSDGs(持続可能な開発目標)について、どういった活動をしていますか」という質問が飛んだ。場当たり的に答えたところ、思わぬ悪影響を生んでしまった。

 リクルーターが目星をつけていた学生から「SDGsのトレンドを読めていない御社に、将来性を感じませんでした。末筆ながら、貴殿の今後ますますのご活躍をお祈り申し上げます」と、逆「お祈りメール」(就職活動における用語の1つで、企業からの不採用通知を指す)が送られてきたのだ。

面接する側もまた、学生から企業の将来性を判断されている。「内定ホルダー」とも呼ばれる優秀な学生を採りたいのであればなおさらだ(写真:PIXTA)
面接する側もまた、学生から企業の将来性を判断されている。「内定ホルダー」とも呼ばれる優秀な学生を採りたいのであればなおさらだ(写真:PIXTA)

 これはSDGsだけに限った話ではない。副業やリモートワーク、スター人材への高額報酬など、新しい働き方への対応に鈍感な印象を与えてしまうと、学生からの評価が下がる。

 特に、若手社員が1次面接やOB訪問対応を担当する企業は要注意だ。経営陣や人事部がいくら自社の取り組みについて理解していても、若手社員の理解度が低ければ、学生のモチベーションをそぐ結果になるかもしれない。

 SDGs文脈がブームや一過性のものであるという人もいる。すぐに動けない企業もあるだろう。だが、コロナ禍の先行きが不透明である以上、今すぐ対応を始めるべきだ。そうしなければ、感度の高い優秀な学生を逃し続けることになりかねない。

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