劇場版の興行収入が日本国内だけでも400億円を超えたアニメ「鬼滅の刃」。アニメ制作に加え、主題歌なども手掛けたソニーグループ(ソニーG)には大きな収益がもたらされた。ただしソニーGのエンタメ事業全体で見れば、「鬼滅」効果はさほど大きくない。2021年3月期のゲームと音楽、映画などエンタメ部門の売上高は単純合算で4兆3000億円を超え、営業利益も6000億円に達している。なぜ、ソニーGはエンタメで稼げるのか。

「あれ、見失った」「どこ行った?」「やばいやばい」。CyberZ(東京・渋谷)の動画配信プラットフォーム「OPENREC.tv」のスタジオで6月中旬、お笑い芸人の狩野英孝さんがゲームのプレー風景を「実況中継」していた。手に持つのは「プレイステーション(PS)4」のコントローラー。本人は意識していないだろうが、実は狩野さん、ソニーのゲーム事業の急成長を支える陰の立役者の1人なのだ。
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