2021年3月期に純利益1兆円越えを達成したソニー。時価総額も過去最高を更新し、デジタル敗戦を印象付けた「ソニーショック」からの完全復活を果たしたように見える。だが、新生ソニーはかつてのソニーとは異なる。「ソニーグループ」はどう復活し、どこへ向かおうとしているのか。(写真:Justin Sullivan / Getty Images)
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「プレイステーション世代」狩野英孝さん、ゲーム実況を語る
ソニーグループのゲーム事業の好調ぶりはネット上で根付いた「ゲーム実況」文化に支えられている側面もある。そんな中、お笑い芸人の狩野英孝さんは2020年の初めにゲーム実況動画の配信を始めると、4月にはとあるきっかけでゲーム実…
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「ソニーのモデルはGAFAを超える」、一橋ビジネススクール名和氏
ソニーグループの吉田憲一郎会長兼社長CEO(最高経営責任者)は「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす。」という「パーパス(存在意義)」を掲げ、社長就任3年目の2021年3月期に純利益1兆円超えを果た…
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元ソニーCEOの出井氏、「非連続な変革こそソニーの本質だ」
10年単位での変革の積み重ねで、2021年3月期に純利益1兆円超えを果たしたソニーグループ。1990年代に経営トップとしてデジタル変革に挑んだのが出井伸之氏だ。「現在の経営についてコメントしない」と前置きしつつ、ソニーの…
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野心に欠けるソニーの顧客「10億人」計画、飛躍に足りないピース
2021年3月期の純利益1兆円超えを通過点に、さらなる成長を目指すソニーグループ。顧客基盤を現在の1.6億人から10億人に高める計画を掲げるが、戦略をひも解くと浮き彫りになるのは「手堅さ」だ。パーパスに掲げる「創造力」も…
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YOASOBIにLiSA ソニーが音楽で一人勝ちする理由
連結売上高の約半分を稼ぎ、ソニーグループの大黒柱となったエンタメ事業。ゲームに負けじと急成長するのが音楽事業だ。2021年3月期の売上高は前の期比1割増の9399億円に達し、20%の営業利益率を達成した。「YOASOBI…
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「鬼滅の刃」興行収入の100倍、年4兆円稼ぐソニーのエンタメ
劇場版の興行収入が日本国内だけでも400億円を超えたアニメ「鬼滅の刃」。アニメ制作に加え、主題歌なども手掛けたソニーグループ(ソニーG)には大きな収益がもたらされた。ただしソニーGのエンタメ事業全体で見れば、「鬼滅」効果…
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ドローン参入はソニー復活の象徴、利益1兆円に見る「変化」
ソニーグループは今年9月、自社開発のドローン「Airpeak(エアピーク)S1」を発売する。ハードとソフトを融合させ、最新技術のど真ん中で勝負を挑む。2021年3月期に純利益1兆円超えを果たした復活の象徴といえそうだ。
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大谷翔平の特大ホームラン、メジャー全30球場でソニーが追跡
米大リーグは2020年、動作解析システムの「スタットキャスト」を刷新した。ソニーグループが11年に買収した英ホークアイ・イノベーションズの追跡システムを用い、打球の角度や変化球のスピン数などを毎秒30コマのリアルタイムで…
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総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
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ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
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