15年前から研究、コロナ直前に「たまたま発売」
日機装と深紫外線LEDは、切っても切れない関係にある。深紫外線LEDの研究を始めたのは2006年。青色LEDの発明で後にノーベル物理学賞を受賞する天野浩氏、赤﨑勇氏の協力を得て、地道に改良を重ねてきた。
「深紫外線領域の光をLEDで作り出すのは非常に難しい、困難だといわれていた。開発を始めたはいいが、光らせること自体の難度が非常に高く、光っても実用レベルの出力に届かない。研究は難航した」と日機装の甲斐敏彦社長は振り返る。
1万時間以上の寿命と50ミリワットの出力を兼ね備えた世界最高水準の深紫外線LEDの量産化に成功したのは、15年10月だった。以来、深紫外線LEDのパイオニアとして新たな用途、製品の開発を行ってきたという自負がある。
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