クックパッドはレシピの募集を通じてウクライナ人の支援に乗り出した
クックパッドはレシピの募集を通じてウクライナ人の支援に乗り出した

 「ウクライナ紛争の影響を受けた方々に、レシピで支援をしませんか?」

 料理レシピサイトを運営するクックパッドが2022年3月7日、こんな呼びかけを始めた。プロジェクト名は「#powerofcooking」。料理の持つ力を信じ、料理を通じてウクライナの人々への支援を続けるという決意表明である。

 ロシア軍の侵攻が始まり、ウクライナ国内では食料品の調達が難しくなってきている。避難生活を強いられている国民も少なくない。だからこそ、食材や調理設備が十分でない環境にあっても作ることができる料理のレシピを日本中から募集し、ウクライナ語に翻訳した上で共有しようという試みだ。

 クックパッドは世界74カ国・地域、32言語でサービスを展開し、ウクライナ語版も20年10月にスタートさせた。まだサイトの規模は小さいが、ウクライナの家庭料理などが現地の人々によって日々投稿されてきた。しかし、そんな平和な日常も、戦禍によって失われてしまった。今、自分たちにできることは何か。クックパッドが出した答えが「料理でつながろう」というメッセージだった。

2020年10月から展開するウクライナ語版のクックパッド
2020年10月から展開するウクライナ語版のクックパッド

よみがえった3.11の記憶

 きっかけは1本の連絡だった。

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