頭がいい人が選ぶのは「喫茶店」と「リビング」
2番目の「やる気スイッチ」は、「他人の視線がある場所で努力する」ということです。
みなさんは勉強や仕事に集中したいとき、誰も見ていない個室などで頑張ろうとしていませんか? 一人きりの空間のほうが集中できるとおっしゃる方は多くて、そういう場面も、確かにあるかもしれません。
しかし、努力を継続するとなった場合、誰かに見られているところのほうがいいことが結構あります。「サボったら誰かが見ているかもしれない」「他人に怠けていると思われたくない」という意識は、人間をいい意味で縛ってくれます。例えば喫茶店で勉強しているようなとき、「今ここで寝ていたら、隣の奴から怪訝(けげん)な目で見られるかも」という意識が働くと、それだけでも長時間頑張るモチベーションになります。
喫茶店までいかずとも、例えば家で勉強や仕事をするときに、自室からリビングに移ってみるというのもいいと思います。
『ドラゴン桜2』に「東大合格必勝法 家庭の10カ条」が出てきます。ドラマ日曜劇場「ドラゴン桜」でも使われ、受験生の家庭などで話題になった10カ条です。
このうちの6番目に「リビングはいつでも片付けておくこと」という項目があります。
10カ条のなかでも、特に「なぜ?」と思われる方が多い項目ですが、なぜかというと、リビングがいつもきれいであることで、受験生が「リビングで勉強する」という選択肢を持てるからです。自分の部屋で勉強していて煮詰まったときに、リビングに移動して勉強していたという東大生って、意外と多いです。確かにちょっと集中力が切れてきたときに「場所を変える」というのはいい選択肢で、そこに「他人の視線」があると緊張感も高まります。僕もやっていました。
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