「頭がいい人とそれ以外の人の違い」について、偏差値35から東大合格した僕(西岡壱誠)が考える、このコラム。今回のテーマは「アウトプット」です。

『ドラゴン桜2』第3巻・22限目「SNSを使え!」©Norifusa Mita/Cork
『ドラゴン桜2』第3巻・22限目「SNSを使え!」©Norifusa Mita/Cork

 「東大生はムダな努力を嫌う」という話を、このコラムで以前にしました(こちら の回です)。とはいえ、もちろん、何の努力もしないで結果が出せるわけもなく、結果につながる努力をしているのが頭のいい人、ということだと思います。 

 結果につながる努力には2つのポイントがあると僕は思っていて、それが「逆算」と「アウトプット」なんですが、今日は「アウトプット」について考えてみます。

勉強しているのに「偏差値35」だったのは、なぜ?

 僕はもともと偏差値35だったわけですが、そこから東大に合格したというと、こんなことを言われます。

「偏差値35といっても、それって全然勉強してなかったからでしょ?」
「勉強して成績が上がったんだから、地頭はよかったんじゃないの?」

 ……と。でも違うんです。全国模試が偏差値35だったのは高校3年生のときで、それまでの1年間、僕は少なくとも毎日1時間は机に向かって勉強していました。それでも成績が全然上がらずにつまずいてしまっていたのです。

 きちんと勉強しているのになぜ成績が上がらなかったのか?

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