「だからあなたはバカなのだ!」
「わからないんだから、どうしようもない」というのは、「逃げ」なんですよね。
「わからない」ときには、「自分に何がわかっていないのか」を具体的に突き止めることが必要……。そのことに当時の僕も、さすがにうすうす気づいていたような気もします。けれど、「何がわからないかを突き止める」のが面倒で、見て見ぬふりして逃げていたのだと思います。「わからないところがわからないんだから、どうしようもない」という思考に逃げ込んでいたんです。
漫画『ドラゴン桜』の5巻に、こんなシーンがあります。国語の特別講師の芥山龍三郎(あくたやま・りゅうざぶろう)先生が、東大を目指す水野直美と矢島勇介を街に連れ出し、いろいろな質問を投げかけます。
駅の改札の案内表示に外国語があるという発見をきっかけに、「なぜ」をしつこく問い続ける芥山先生に、矢島が逆ギレします。駅の案内表示に外国語があろうとなかろうと「どうでもいいじゃん!」と。そんな矢島を、芥山先生は「だからあなたはバカなのだ!」と一喝します。
なぜでしょう?
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