目覚まし時計を使うのは駄目な人?

 自分を変えようとなんてせず、モノやテクノロジーに頼ったほうがいい、ということですね。小倉さんも、テクノロジーやモノに頼るようになって、勉強がかなり前進したのです。

 そこで今日は「うまくテクノロジーに頼る方法」をみなさんにご紹介したいと思います。

 例えばみなさんは、目覚まし時計を使わずに朝起きられるタイプですか? おそらくですが、多くの人が朝、スマホのアラームや目覚まし時計を使って起床していることと思います。でも目覚まし時計を使わないと起きられないからといって、「自分はどうしようもない人間だ」と自分を責めたりしませんよね? 同じように、何か困ったことがあったらモノやテクノロジーに頼ってしまっていいのです。

 まずおすすめなのが、「自分の強みや弱み、特性を診断すること」です。みなさんは、自分の強みや弱みを可視化するツールを試したことがありますか? 今、無料のものも含めて多くの「性格や特性を調べるツール」が存在しています。

 例えば、FFS(Five Factors&Stress)理論。個性による感じ方や行動の違いを5つの因子で説明するもので、『ドラゴン桜』ではヒューマンロジック研究所とコラボして、FFSの無料簡易診断サイトをつくり、勉強に生かすことができる仕組みをつくっています(ご興味のある方は、こちらからどうぞ)。診断を受ければ、自分がどういうところで勉強につまずきやすいのか、逆にどうするとうまくいきやすいのかが見えてきます。

視覚タイプと聴覚タイプ、文字タイプ

 「認知特性」を調べるのも役立ちます。認知特性とは、外界からの情報を頭のなかで理解したり、記憶したり、表現したりするときの特徴で、例えば、何かを暗記するとき、目で見てイメージで覚えるタイプなのか、音で聴いて覚えるタイプなのか、または文字情報のほうが覚えられるタイプなのかといった違いがあります。認知特性も、無料で診断できるサイトがあります(こちらです)。

 小倉さんにも、認知特性診断を受けてもらいました。すると「目で見てイメージで覚えるタイプ」だと分かりました。そこで英単語を暗記するとき、語呂合わせから視覚的なイメージを膨らませる覚え方を試してもらいました。

 例えば、こんな語呂合わせです。

 「profit=利益」は「【プロ】選手向けの【フィット】ネスクラブをつくって、【利益】を上げる」。

 この方法をチーム「ドラゴン桜」の暗記の達人からお伝えしたところ、小倉さんは、ご自分でも英単語の語呂合わせをつくるようになりました。例えば、「キツネの【コン】が【フォーっと】慰める」で「comfort=慰める」とか、「【コンとラク】が【契約】する」で「contract=契約」を暗記するといった具合です。これで短期間に大量の英単語を覚えることができるようになりました。僕が出した「早稲田大学合格レベルの英単語200語を2週間で完璧に覚える」というタスクもクリア。200問テストで満点をとった後、かつて、こりん星の設定を頭のなかでつくっていたときの経験が生きたとおっしゃっていました。

 このように、自分の特性が分かると勉強も前に進みやすいのです。

 己を知る、というのは桜木先生も大事だといっています。みなさんもぜひやってみてはいかがでしょうか?

『ドラゴン桜2』第2巻・10限目「東大合格第一条『己を知る』」(C)Norifusa Mita/Cork
『ドラゴン桜2』第2巻・10限目「東大合格第一条『己を知る』」(C)Norifusa Mita/Cork

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