親の呪縛も、受験勉強が解放する

 秋の東大模試の後、「やっぱり時間が足りなくて…」と悔しがる水野直美に、桜木建二先生は「いいじゃないか」と、声をかけます。なぜなら、「時間が足りなかった」と悔しがるのは、「時間があれば解けた」と思っているということ。それは「自分はやればできる」と、水野が思い始めているということにほかなりません。

 親から「どうせお前なんか」と言われ続けて、「どうせ自分なんか」と思うようになる子どもは多くいて、水野もそうでした。けれど、桜木先生と偶然に出会い、東大合格を目指して勉強するうち、そんな水野が「自分はやればできる」と思えるようになった。それは、とても大事な変化だということです。

『ドラゴン桜』第16巻・147限目「やればできる」 (C)Norifusa Mita/Cork
『ドラゴン桜』第16巻・147限目「やればできる」 (C)Norifusa Mita/Cork

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