芸能人の大学受験企画が根強いのは、なぜか?

 アンチももちろんありますが、「自分も小倉さんと同じ30代ですが、今からでも新しいチャレンジをしよう、大学をまた受験してみたいと思えた」なんてお声もいただくことができていて、非常にうれしく思っております。

 芸能人の方が大学受験に挑戦するという企画は今までにも多くあり、僕自身、「なかなか難しそうだな」と思いながらいつも見ていました。まさか自分が当事者になるとは思いませんでしたが、「大学受験」というライフイベントには、どこか人の心を動かすものがあります。

 みなさんは、大学受験というものをどのように捉えていますか?

 「いい大学に入るための手段」だとか「学歴を得てキャリアを築いていく通過点」だと答える人が多いと思います。

 ですが、僕は少し違うと思っています。それだけのことなのであれば、大学受験がこんなに人の心をざわつかせるわけがないのではないか、と。芸能人の大学受験企画がテレビで人気を集め、「ドラゴン桜」の漫画やドラマが多くの人の心をつかみ、大学受験について語り合いたい気持ちにさせるのには、ほかの理由があるはずです。なぜでしょうか?

難関校受験とは「自分を変えるキッカケ」である

 それは、大学受験が「自分のことを変えるキッカケ」になるからなのだと思います。

 ということで、今回は「自分のことを変えるキッカケとしての受験」という話をしたいと思います。

 僕は高校3年生の時点で、全国模試の偏差値が35しかなかった人間で、そこから2浪して東大に合格することができました。僕のようにもともと偏差値の低い学生が東大に逆転合格するには、さまざまなノウハウがあります。そこで大学入学後に起業し、そのノウハウを全国の高校の学生や先生に伝える「リアルドラゴン桜」プロジェクトを展開しています。

 このプロジェクトのなかで、いろんな学校に赴いていろんな学生と出会いました。そんな僕の視点から受験というものを見たときに、やはり多くの学生にとって「自分を変えるキッカケ」になっていると感じるのです。

 僕は偏差値が低い子に勉強を教えることが多いのですが、例えば、偏差値が15上がると、本人の性格が目に見えて変わるんですよね。

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