バイデン氏が大統領となった米国は今後どのように動き、世界にどのような影響を及ぼしていくのか。酒井吉廣の「2020年米大統領選」で昨年の大統領選の行方を追ってきた著者が、バイデン政権が誕生した米国と世界の今を解説する。(写真:PIXTA)
シリーズ
21世紀の米国と世界

9回
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不採算のローカル線には米国も導入した社会主義的対応を
4月11日、JR西日本は利用が減って維持が難しくなっている輸送密度(1キロあたりの1日平均利用者数)2000人/日未満の17路線30区間を発表した。JR東日本もローカル線の収支公表を考えているという。日本全体を公平に保つ…
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アフガン“敗戦”が影、ウクライナ問題で強気になれない米国の事情
ウクライナ情勢が緊迫している。本稿では、米国とロシアの双方、とりわけ米国に、長期化する可能性まで見据えて真剣に戦争をする意思があるのかについて見ていく。
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日本はまだ甘い、米国の銀行が苦しむ本人確認コストの上昇
米連邦預金保険公社(FDIC)が監督する銀行数は、2000年の8315行から2020年には4377行に減少した。最初の10年は規模の利益と経営の効率化を求めた経営統合が銀行数減少の主因だったが、この10年はこれにコンプラ…
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日本は世界一の潜水艦技術を生かせ
日本近海で今、米国陣営と中国陣営による合同演習などの活動が活発化している。米国陣営には英国やオランダなどの軍艦が、中国陣営にはロシアの軍艦が参加している。
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日本が中国を経済安全保障の「敵性国」とすることが簡単でない理由
米中貿易摩擦が本格化した2018年ごろを境として、米国も中国も経済安全保障に注力してきた。岸田文雄首相も、施政方針演説で経済安全保障法案を来年の国会で成立させると宣言した。しかし、米中は今年3月のアラスカ会議での口論をピ…
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バイデン氏が「大成功」と強がるアフガン撤退で世界は一枚岩に?
米東部時間の8月30日午後3時29分、カブールから最後の米兵たちを載せた輸送機が飛び立って、米国で最も長い戦争(と米国では呼ぶ)は終了した。その日のうちにブリンケン国務長官が声明を出し、翌31日にはバイデン大統領が「人道…
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完全復活を目指すトランプ氏 NY州知事辞任のクオモ氏も味方に?
トランプ前大統領は、1月20日にホワイトハウスを去った後、来年の中間選挙に向けて共和党の候補者に対する支持を打ち出してはいたものの、独自に立ち上げたSNSを閉鎖したこともあって、復活の目はないとの見方が有力であった。
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中間選挙をにらみ「米国再統一」へと動き出したバイデン大統領
年初から矢継ぎ早で巨額の予算措置を講じてきたバイデン政権は6月24日、超党派の上院議員グループとの間で、5年間で9730億ドル、8年間で1兆2090億ドルのインフラ投資計画に合意した。安全保障関連の国際合意も順調な滑り出…
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インフレリスクを冒して前進するバイデン政権の積極財政
バイデン政権が誕生して間もなく5カ月となる。初の施政方針演説は蜜月と呼ばれる100日を翌日に控えた4月28日と異例の遅さだった。ただ、1月20日の就任前に出した1兆9000億円の米国救済計画を3月10日に成立させるなど、…
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徹底予測2021年 底打ちか奈落か
日本経済の節目の年として幕を開けた2020年は、誰もが予想できない最悪の1年となった。すべての始まりはコロナ禍だ…
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クルマ大転換 CASE時代の新秩序
総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
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不屈の路程
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
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菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
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1000年企業の肖像
日本は創業100年以上の企業が多くあり、世界一の長寿企業大国として知られる。その中には創業1000年を超えると伝…
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10 Questions
いま、世の中で起こっていること。誰もが知りたいと思っていること。でも、ちゃんと理解できていないこと。漠然と知って…
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河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
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ファクトフルネス思考
「データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介した書籍『ファクトフルネス』は、日本で90万部を超えるベストセラーとな…
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大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
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グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
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フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
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ファストリ、異次元の経営
コロナ禍の混乱からいち早く抜け出したファーストリテイリング。破綻が相次ぐアパレル業界にあって、なぜユニクロだけが…
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テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
全8回