新市場区分「プライム市場」選択に関する取締役会決議のお知らせ──。

 このところ、東証1部上場企業によるこうしたニュースリリースが相次いで公開されている。これは、来年4月に予定されている東京証券取引所の市場再編に伴うものだ。1部、2部、マザーズ、ジャスダックの4市場が、プライム、スタンダード、グロースの3市場に集約される。

 流通株式数やその比率、流通株式時価総額などの基準をクリアしているかどうかは、東証が上場企業に対して通知済みだ。それを踏まえ、各企業はどの市場に移るかを選択する必要がある。

 しかし、胸をはって「プライム上場」を宣言できる企業ばかりではない。東証1部の上場企業約2200社のうち、約3割にあたる664社がプライム上場維持基準に満たない。流通株式比率35%以上を満たせない東証1部の日本オラクルは9月22日、プライムではなくスタンダード市場を選択申請すると発表した。ただ、基準に満たない企業、さらに当落線上にある企業の大半は自らの方針を明らかにしていない。

 市場再編後も経過措置が設けられており、一定の基準を満たせばプライム市場に居続けられる可能性がある。どうすれば「降格」を免れることができるのか、多くの企業が他社の動向も横目で見ながら、何とか基準をクリアしようと動いている。

 公衆電話などの通信機器の製造・販売を行う東証1部企業、サクサホールディングス(HD)もその1社だ。

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