
創業家出身で4代目の磯輪英之氏が社長に就任したのは2001年のこと。それから今まで20年に渡り、社風改革の施策を打ち続けてきた。なぜ社風改革を理念に掲げるまでに至ったのか。
段ボール製造機械を作るISOWAは、昔から海外にも多く顧客を抱える。磯輪社長は大学卒業後に商社で経験を積み、満を持して父親が経営する会社に戻ってきた。だが、当時のISOWAはいわゆる歴史ある同族企業。良くも悪くもワンマンの経営が浸透しており、働きがいを感じている社員が少ない職場だった。何とかして社員のやる気を引き出したい。磯輪社長は社風改革を決意した。
ただ、リーダーが変われば社風はすぐに変わるかといえばそうではない。長い歴史によって組織全体に染みついた風土を変えるのは一朝一夕では不可能だ。外部のコンサルの力も借りつつ、磯輪社長の社風改革は始まった。
初期段階で手を打った象徴的な制度が「会社の文句を言う会議」だ。
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