三菱電機の杉山武史社長が7月2日、鉄道車両向け空調装置などの検査不正の責任を取って辞任すると発表した。株主総会で再任が認められてから3日後という異例の事態だ。30年以上も顧客企業への報告を偽り、経済産業省に伝えた一方で株主には重要情報を伏せた。不正が次々に明るみに出る三菱電機。立て直しの担い手は誰か。

引責辞任を発表した三菱電機の杉山武史社長(写真:つのだよしお/アフロ)

 「私が社長の任にあり続けることが、顧客や株主など全てのステークホルダーから理解を得られるのか。新体制で信頼回復に取り組む必要がある」。

 三菱電機の杉山武史社長が7月2日、検査不正の責任を取って辞任すると発表した。6月29日の株主総会で9割超の賛成票を投じて杉山氏を再任した株主の思いは、わずか3日で裏切られた。

 発覚したのは鉄道車両用の空調装置と、ブレーキやドアを動かす空気圧縮機に関する検査不正だ。鉄道会社との契約に違反し、乗客の安全にも関わりかねない重要事案だが、三菱電機の一連の対応からはむしろ「軽さ」ばかりが浮き彫りとなる。

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