将来、中興の祖と呼ばれる可能性がある現役経営者は誰か。主要上場企業100社で社長やCEO(最高経営責任者)を務める現役経営トップ(創業者を除く)についても、成績表を作成。企業価値を高めた経営者を、未来の中興の祖の候補としてランキングした。

 最も企業価値を高めたのは、半導体検査装置を手掛けるレーザーテックの岡林理社長だ。知名度こそ低いが、光技術を軸に設計・開発に特化する。2022年6月期の連結売上高見通しは830億円だが、21年11月26日時点の時価総額は2兆7000億円に達する。岡林氏のトップ就任時に比べ時価総額は約260倍に拡大し、日経平均株価の伸びをはるかに上回って高得点となった。

レーザーテックの岡林理社長(写真:加藤康)
レーザーテックの岡林理社長(写真:加藤康)

 トップ就任は09年7月。リーマン・ショックの影響もあり、直前の09年6月期には6億5100万円の最終赤字に転落していた。岡林氏は売上高の半分を占めていた液晶関連装置を縮小し、半導体検査装置へのシフトを決断。次世代技術の一つにすぎなかったEUV(極端紫外線)関連の投資を強化した。普及を先取りした結果、EUV露光装置向けのマスク検査装置では独占的なシェアを誇る。

 「まともに戦えば大手には太刀打ちできない。いかに大手と差異化し、スピード感を持って対応できるかは常に意識している」。岡林社長は経営者としての心構えをこう語る。

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